ばね指とは
指の曲げ伸ばしは、前腕にある屈筋と手指とをつなぐ腱が筋肉を収縮させることで行われています。 その前腕にある屈筋と手指とをつなぐ腱は、指のつけ根から指先まで腱鞘という鞘(さや)の中を走っており、滑膜組織に包まれて通常はなめらかに動きます。
ばね指とは、手の使い過ぎによって関節の膜の内側で炎症が起こり、屈筋腱がなめらかに動かなくなる疾患です。手首や肘でも起こる腱鞘炎が、指で起こったものがばね指です。
ばね指の症状って?
- 指が痛くて物を握れない
- 曲がった指をまっすぐにしようとするとばねのように跳ねる(ばね現象)
- パソコン作業やペンを持つと痛みが強くなる
- ばね指で育児や家事に支障が辛い
- 朝起きると、指が固まって動かせない
- 病院で診てもらってもなかなか良くならない
あなたのばね指は大丈夫ですか?
症状は朝に強く現れ、日中は軽減することもあります。
ばね指は軽症から重症まで進行する可能性があり、重症になると指の可動域が悪化し、指を伸ばせなくなることもあります。
ばね指は放っておいても治るの?
最初は軽症でも放置しているうちに少しずつ症状が進行してしまうので、早期の治療と正しいケアを行うことが大切です。
ばね指は、動かないまま放置していると、「拘縮」という筋肉や皮膚など関節周囲の軟部組織が伸縮性を失って固くなり、関節の動きが悪くなる状態を引き起こします。
拘縮を起こすと治療はより困難になるので、そうなる前に早めの治療を行うことが大切です。
ばね指 やってはいけないこと
ばね指になった場合、やってはいけないことについて
ばね指は治療が遅れるとさまざまな問題が生じます。放置してしまい症状が進行すると痛みが今まで以上に強くなり、関節の動きも悪くなります。
指が全く伸ばせなくなるまで進行してしまうと、手術で腱鞘を切開しなければなりません。
また、手の指は1本1本が繋がって動いているため、ばね指になったのが1本だけだったとしても他の指の動きも悪くなり、手を握ることや指を曲げることが難しくなってしまいます。
強い炎症が起こった影響で、最終的に関節が変形する場合もあるため、放置せず手術になる前にしっかり受診しましょう。
ばね指を改善する方法とは
ばね指は、保存療法をとることも多いのですが「保存療法は放置していいということではありません」
その部分を使わないように注意し、場合によっては固定して安静にするのが保存療法です。
放置しておいたら治るという考え方は危険です。
悪化すると、物を持つのも困難なほど痛くなる場合もあり、ばね指の最悪の治療は「手術」になるケースがあります。
手遅れになり、後悔する前に早めに受診をして適切な治療を行うことをおすすめします。
ばね指でお悩みの方は当院にご相談ください